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紫蘇の香かおる、懐かしのふりかけ

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蘇とは読んで字のごとく、紫の蘇と書く。紫現在では、何となく緑色のものをシソの葉と呼んでいるけれど、あれは正しくは青葉紫蘇といい、それが誂って「大葉」ともいう。大和言葉では「いぬえ」といった。「え」とは荏胡麻のことだから、緑色の荏胡麻の葉に近いもの、といケ意味である。つまり、前近代において「シソ」といえば、まず紫色の葉を思い起こすのが普通であった。また、この所謂「赤紫蘇」(そ万書くこと自体、赤と紫が重複して語義矛盾になるのだが)は、かつて日本の食生活を支えたといって過言ではない梅十の、色付けには欠かすことのできない植物であった。梅干の赤は、紫蘇の赤であって、梅干の香の一端は、紫蘇の香が担っていた。そして紫蘇の葉は、ただ梅干に色香を添加するのみではなかった。梅干甕の中で皺くちゃになっている紫蘇の葉を取り出して、ご飯に巻けば紫蘇むすびになり、細かく刻んでまぶせば紫蘇ご飯となった。ここからヒントを得て、開発されたのが、広島のふりかけメーカー〈三島食品〉のくゆかり〉である。私にとっては甚だ懐かしい食べ物で、確か幼稚園の給食で出てきたような気がする。半円の島のようなかたちをしたものが、ポコポコポコと三つ積み重ねてある家紋のようなマークを覚えているのだ。「そうか、三島か・・・」と、その時気付いたかどうかは定かではない。このくゆかり〉のニグラム入りが、十五袋入ったミニパックというのがある。病院でお粥を食べる破目に陥ったひとに持って行くには、ちょうど良いヴォリューム。それに、良いことには、原材料が「赤しそ、砂糖、食塩、酵母エキス、リンゴ酸」のみと、至ってシンプルだから、アレルギーに対する気遣いが、いらないのである。人抵のひとが懐かしがり、素朴な風味を喜んでくれる。ところで、〈ゆかり〉というのは、〈三島食品〉の登録商標なのだそうだ。「ゆかり」とは、雅語で紫のこと。蛇足ながらもうひとつ付け足せば、同社の分類ではくゆかり〉は、「ふりかけ」ではなく、「混ぜご飯の素」だそうである。初心者でも安心なお中元・ギフト参考サイトはこちらから

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